人は暗やみを破り、 いやはてまでも尋ねきわめて、 暗やみおよび暗黒の中から鉱石を取る。
人は暗やみを破り、いやはてまでも尋ねきわめて、暗やみおよび暗黒の中から鉱石を取る。
暗闇に明かりをともして縦坑を掘り、 地底の神秘を探る。 体に縄をかけ、死の陰に覆われた暗い穴の中に つるされて、揺れ動きながら降りて行く。
人は暗黒の果てまでも行き 死の闇の奥底をも究めて鉱石を捜す。
人は暗やみを破り、/いやはてまでも尋ねきわめて、/暗やみおよび暗黒の中から鉱石を取る。
暗やみの中から隠れた事どもをあらわし、 暗黒を光に引き出し、
くろがねは土から取り、 あかがねは石から溶かして取る。
彼らは人の住む所を離れて縦穴をうがち、 道行く人に忘れられ、 人を離れて身をつりさげ、揺れ動く。
やみと暗黒がこれを取りもどすように。 雲が、その上にとどまるように。 日を暗くする者が、これを脅かすように。
銀を求めるように、これを求め、 かくれた宝を尋ねるように、これを尋ねるならば、
わたしは心をつくし、知恵を用いて、天が下に行われるすべてのことを尋ね、また調べた。これは神が、人の子らに与えて、ほねおらせられる苦しい仕事である。
見よ、もろもろの民は火のために労し、 もろもろの国びとはむなしい事のために疲れる。 これは万軍の主から出る言葉ではないか。
まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう。
ところが主人は、この不正な家令の利口なやり方をほめた。この世の子らはその時代に対しては、光の子らよりも利口である。